プラダを着た悪魔の洗練されたファッション

プラダを着た悪魔

「プラダを着た悪魔」は、2003年に出版されたローレン・ワイズバーカーの小説で、その出版後2006年に映画化された作品です。
映画の監督はデビッド・フランケルで、撮影は2005年10月から12月にかけて、アメリカ・ニューヨークやフランス・パリで行われました。
この映画にはメリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、ミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチなどが出演しており、そのなかでも特にメリル・ストリープの演技は評判になりアカデミー賞にノミネートされたほどでした。
日本ではアメリカで映画が公開されてから5か月後の2006年11月18日に公開された映画です。
「プラダを着た悪魔」は小説から映画化された作品であるものの、全く同じというわけではなく小説と映画で異なるところもあり、映画だけに存在しているシーンもあります。
また、2006年に公開された映画だけれども、内容が素晴らしいだけでなく、映画に登場してくるファッションはとてもおしゃれで美しく、センスあふれるものであふれています。

ニューヨークにやってきた、おしゃれにはあまり興味のないアンドレア・サックス(アン・ハサウェイが演じる冴えない主人公)が、誰もが憧れる一流のファッション誌のアシスタントで働きながら、頑張る姿に心打たれた人がたくさんいた映画です。
当初はファッションにそれほど関心がなく、ジャーナリストを目指していたアンドレア・サックスがどんどん変わっていく姿に心踊らされてた人がたくさん出た映画でした。
ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)の無理難題をこなしながらも、一流ファッション誌でやっていくために大変身を遂げる姿が印象的でした。
ミランダ・プリーストリーのアシスタントはとても激務で、アンドレア・サックスがこのポストに職に就くまでに数々の犠牲者が出るほど恐れられていたポスト。
無理難題とでもいうべき上司の指示に、私生活がめちゃくちゃになりながらも頑張り、最初は場違いだったアンドレア・サックスは次第に一流のファッション誌のアシスタントらしくなっていく姿に、それまでは少し馬鹿にしていた同僚たちも目を見張るほどでした。
ときにはブランド物の洋服でおしゃれにばっちり決め、時にはスタイリッシュに、女性らしい服装で現れたかと思ったら、明るく目立つ原色を着てみたり、かと思えば黒で決めてみたり、シックに決めてみたり。
アクセサリーや靴なども素晴らしく、見ているものの目をくぎ付けにし、アンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)にあこがれる女性が続出するほどでした。
洗練された姿の女性に変身したアンドレア・サックスでしたが、ほんとにこのままで良いのだろうかという思いがわいてきて悩み始める彼女に決定的なある出来事がおき、一流のファッション誌ランウェイウィやめる決意をするのでした。
本当にやりたいことを見つけ、ランウェイをやめても、かつてのやぼったい姿はなく、カジュアルなのにスタイリッシュなアンドレア・サックスがとても印象的で、努力してやり抜くことで自分の道を探していく姿に感動できる映画です。
メリル・ストリープも負けず劣らず、カッコよくできる女性一流ファッション誌ランウェイ編集長ミランダ・プリーストリーを上手に演じている姿にほれぼれしました。
時には悪魔と呼ばれるほどの冷徹な編集長ですが、身につけている服装はとてもおしゃれで、少ない色で決めるときもあれば、セクシーな服装をするときもあり、個性的。
まさに一流ファッション誌ランウェイ編集長ミランダ・プリーストリーならでは。
話す言葉は冷静で冷徹だけれど、仕事に対する思いがあふれていて、まさに出来る女性という感じがあふれだしていました。